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Webマーケティングについて知っていくとあらゆるところでプログラミング言語を目にします。
そうすると、Webマーケティングをやるためにはプログラミングも勉強しなくてはと思う方も多いはず。
今回は、そんな方向けにWebマーケティングにおけるプログラミングの必要性について解説します。
この記事を読むと、WEBマーケティングにおいてどのくらいプログラミングを学ぶ必要があるのかがわかると思います。
この記事の内容
- WEBマーケティングにおけるプログラミングの用途
- WEBマーケティング担当者がプログラミングを学ぶ必要性
- WEBマーケティングでプログラミングを学ぶメリット
- WEBマーケターにおすすめのプログラミング言語
- プログラミングのおすすめの学習方法
この記事の信憑性
・東証一部のWEB広告代理店で広告コンサルの経験あり(約4年間)
・単月数千万円〜数億円以上のさまざまな業種の広告案件を担当
・現在は、事業会社のマーケティング担当
もくじ
WEBマーケティングにおけるプログラミングの用途
WEBマーケティングでプログラミングが使われるのは下記の3つのときです。
プログラミングの用途
- 施策
- 計測
- 分析
施策
Webマーケティングの施策を行うためにはプログラミングが必要不可欠です。
例えば、より注文率を上げるためにWebサイトの全体のデザインやボタンの位置を変えるためにはHTMLやCSSが必要です。
また、アプリならユーザビリティを上げるためにUIを変更したりしますが、これもプログラミングでやります。
自社のWeb、または、アプリ上で行われる施策は、デザインの変更から機能追加までほぼ全ての部分でプログラミングが必要になります。
計測
Webやアプリ上で発生した売上などを計測するためにもプログラミングが必要です。
注文完了の計測はもちろん、特定の注文の注文IDや注文商品、個数、住所など詳細なデータを残してくれます。
注文してくれたユーザーが自社サイトのどのページをみて、どこからサイトに来たかなども、プログラミングのおかけで計測が可能です。
分析
計測したデータを自分のみたい粒度で分析する際にもプログラミングを使います。
ただ、計測されたデータをそのまま見るだけでは施策につながるようなアイデアや課題は見つかりません。
どこからきた、どういうユーザーが優良顧客なのかを仮説を持ちながら様々な粒度でデータを分析し、ようやく見つかるのです。
そのため、特定の期間や性別、年代、流入チャネルなど属性別に数値を見れるようにプログラミングで様々なデータを出します。
エクセルで出すこともできますが膨大なデータをまとめたり日々更新が必要な場合は、プログラミングでやったほうが圧倒的に早く正確に出せます。
WEBマーケティング担当者がプログラミングを学ぶ必要性
個人的には、WEBマーケティング担当者は、プログラミングができなくても問題ないと思っています。
先述したようにプログラミングは、施策や計測、分析のために必要になります。
しかし、WEBマーケターの価値は計測されたデータを分析し、売上拡大につながる施策アイデアを考えることです。
つまり、プログラミングで数値を出したり、そのアイデアを形にするのはWEBマーケターの価値ではないと考えています。
本来そこで価値を発揮すべきはエンジニアやデザイナーの方なので、任せられるなら任せるべきでしょう。
その方がスピーディー、かつデザイン性が優れたものができるので全体最適化のためにもそれがおすすめです。
たまに、WEBマーケティング担当でも人から言われたデータを出すことが仕事と思っている人がいますがそうならないようにしましょう。
WEBマーケターが身に着けるべきスキルを下記で紹介しているのでぜひ、こちらのスキルを優先的に磨いていってください。
>>未経験からWEBマーケターになるために必要なスキルとは?現役マーケターが未経験から独学する方法も解説
プログラミングを学ぶ必要性は社内リソースによっても変わる
しかしながら、プログラミングを身に着けなければならないこともあります。
それは、社内のエンジニアやデザイナーのリソースが不十分なときです。
例えば、創業初期は、人を雇えないため、開発を外部に委託していてちょっとしたWEBサイトの変更でも費用が掛かることがあります。
こういった場合は、WEBマーケターであってもプログラミングを身に着けて自分で施策の実装までやらなければなりません。
また、大企業でも多いのがプロダクト開発にリソースがかかっており、WEBマーケティングの施策用に十分なリソースがないこともあります。
そういった場合も分析や施策実行のためにエンジニアやデザイナーに依頼ができないためプログラミングを身に着けなければなりません。
十分なリソースが割り当てられている企業の方が少ないので、働く環境によっては何らかのプログラミングを学ぶ必要があるかもしれません。
WEBマーケティングでプログラミングを身につけるメリット
例え、リソースが十分にあったとしてもWEBマーケティングにおいてプログラミングを身に着けておくと下記のようなメリットがあります。
プログラミングのメリット
- エンジニアへのディレクションがスムーズ
- 施策アイデアの幅が広がる
- 高度な分析ができる
- 仕事効率化につながる
- 独立・副業の際にシステム支援でも稼げる
エンジニアへのディレクションがスムーズ
各分野で専門用語や話し方があるようにエンジニアの方にやりたいことを伝える際にも相手の言語や話し方に変換して伝える必要があります。
ざっくりとした依頼ですべてを理解して形にしてくれる方もいますが普通は具体的に依頼をしないとこちらの要望のものが出てきません。
例えば、アプリでアクティブなユーザーのデータがほしいと言っても、その定義は様々です。
起動してから何日のユーザーをアクティブとするのか、どんなユーザー情報がほしいのかなど具体化しなければなりません。
そこで、エンジニア側がどういう風にデータを抽出するかを知っていると、依頼もより具体的でスムーズになるのです。
施策アイデアの幅が広がる
WEBマーケティングを5年以上やっていると時々エンジニアの方が施策アイデアを提案してくれることがあります。
そういった時はエンジニア視点で新しい技術などからヒントを得て提案してくれることが多々あります。
また、WEBマーケター側で勝手にできないと思っていたことが、よくよく話を聞いてみるとやり方がある場合があります。
このようにプログラミング知識があると異なる視点で施策を考えることができ、施策アイデアの幅が広がるというメリットもあります。
高度な分析ができる
WEBマーケティングをやる上では分析が欠かせません。
商品やサービスの課題や売上拡大のチャンスをデータを分析しながら探していきます。
しかし、エクセルで計算しながらやる分析では、見れるデータの量や速さ、やり方に限界があります。
そこでプログラミングを活用すると、統計学を用いたデータ分析やより高度で精度の高い分析ができます。
これにより、売上の拡大予測を立てられたりと、プログラミングができると非常に便利なのです。
仕事効率化につながる
プログラミングの素晴らしいところの一つは自動化できる点です。
日々の売上数値を確認するのもエクセルで手動でやらなければなりませんが、プログラミングがあればそれも自動化できます。
また、サイト内で人気の商品をリアルタイムでトップに出したいときも、プログラミングであればルールを設定すれば勝手に反映されます。
独立・副業の際にシステム支援でも稼げる
もし、WEBマーケティングで独立・副業を考えているならプログラミングができることはかなりの武器になります。
エンジニアやデザイナーのリソースが十分な会社は少ないため、WEBマーケティングの支援だけでなく、実装まで支援できる人は重宝されます。
しかも、WEBサイトの制作などは1本あたり数十万円と単価も高いためかなりの収入源にもなります。
WEBマーケティングでおすすめのプログラミング言語
それでは、WEBマーケティングをやる上でプラスアルファでプログラミングを学びたい方におすすめの言語を3つ紹介します。
おすすめのプログラミング言語
- HTML/CSS
- JavaScript
- SQL
HTML/CSS
HTML/CSSはWEBサイトをつくる上で必要不可欠なプログラミング言語です。
サイトの構成やデザインなどすべてHTMLとCSSを駆使して行います。
また、HTML/CSSはプログラミングの基本なので、この言語を一通り学んでおくと他の言語を学ぶ際にスムーズになります。
プログラミング初心者がまず学ぶのにうってつけの言語なのでまずはここから始めることをおすすめします。
JavaScript
Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールで計測や分析を行うために必要なプログラミング言語です。
JavaScriptができると直帰したユーザーの滞在時間や読了率などより高度な計測・分析ができるようになります。
※読了率:ページのTOPからどの範囲まで読まれたかの割合
動的なサイトをつくるためにもJavaScriptが必要で、同じページで訪問したユーザーによって自動でコンテンツを変えることなども可能です。
JavaScriptもHTML/CSS同様、初心者向けのプログラミング言語なので、余裕のある人は学んでおきましょう。
SQL
データベースにある膨大なデータを使って分析する際に使うのがSQLです。
社内データベースにあるユーザーデータを分析しようとすると数万~数百万人分のデータにもなるのでエクセルで対応できないことがあります。
また、一人の顧客のデータは名前、住所、購入した商品、購入した商品の価格や色など様々な情報が紐づくため、更にデータは膨大です。
このようなビッグデータと呼ばれる膨大なデータをスムーズに加工して分析するためにはSQLを習得しとくと良いでしょう。
その他
その他にもPythonやRuby、PHPといったプログラミング言語があります。
しかし、ここまで学ぶともはやエンジニアレベルなのでWEBマーケティングをキャリアにする方は必要ないと思います。
どんなときに必要になるか下記に記載しているので、必要だと思った方は学んでみて下さい。
- Python:自動化を可能にするプログラミング言語。機械学習やディープランニングを活用した施策で必要。
- Ruby:WEBサービスやWEBアプリケーションの開発が可能なプログラミング言語。食べログやWantedlyの開発にも使用。
- PHP:動的にWebページを生成することができるサーバーサイドのプログラミング言語。ブログやショッピングサイトなどで使用。
おすすめのプログラミングの学習方法
ここまで読んで、プログラミングを学んでみたいと思った方におすすめの学習方法を2つご紹介します。
おすすめの学習方法
- Progate
- TechCamp
Progate
Progateはプログラミングを独学するためのオンライン学習サービスです。
あらゆるプログラミング言語のコースがあり、WEBサイトとアプリの両方で学習できます。
説明→実践という形で進んでいき、内容もわかりやすいのでゲーム感覚で学習することができ、初心者におすすめのサービスと言われています。
コースは一部無料で、一通り学ぶためには有料になりますが、月額980円と分厚い参考書を買って挫折するよりもはるかにおすすめです。
立派なサイトをつくるためにはPrgateで学んだ後に、WEBサイトを作ってみてさらに独学する必要がありますが、始めるきっかけになります。
TechCamp
Youtuberとしても有名なマコなり社長が運営する会社で、専属のトレーナーがつくプログラミングスクールです。
価格はコースによって20万円〜60万円以上と高額ですが、短期間で着実にプログラミングを身につけることができます。
独学だとわからないところを誰かにすぐに聞けないため挫折しやすいと言われています。
しかし、TechCampは専属のトレーナーが常に周辺にいるため挫折することなく効率的にプログラミングを習得できます。
まとめ:WEBマーケティングのスキルを優先的に磨き、プログラミングはプラスアルファで
今回は、Webマーケティングにおけるプログラミングの必要性について解説しました。
WEBマーケティングの価値は「課題を見つけて売上拡大の具体的な施策を見つけること」です。
そのため、そこをおろそかにしてプログラミングでサイトの変更やデータを出す方に時間をかけていては本末転倒と言えるでしょう。
両立できる自信がある方であれば、迷いなくWEBマーケティングとプログラミング両方学ぶべきです。
しかし、WEBマーケティングが中途半端になりそうな方はまずは、2、3年WEBマーケティングに注力してその後に学ぶことをおすすめします。