こんなお悩みを解決します!
今回は、WEB広告代理店の仕事内容を広告コンサルの視点でご紹介します。
この記事を読むとWEB広告代理店で働く具体的なイメージがつき、転職後のギャップを限りなく少なくすることができると思います。
※本記事の情報は、私が働いていたWEB広告代理店の情報がメインなので、他のWEB広告代理店では多少異なる場合があります。
この記事の内容
- WEB広告代理店の仕事内容
- WEB広告代理店のメリット・デメリット
- WEB広告代理店の各職種の説明
この記事の信憑性
・東証一部のWEB広告代理店で広告コンサルの経験あり(約4年間)
・単月数千万円〜数億円以上のさまざまな業種の広告案件を担当
・現在は、事業会社のマーケティング担当
もくじ
WEB広告代理店の仕事内容とは?
WEB広告代理店では、広告主の代わりにサービスや商品の売上拡大のためインターネット広告によるプロモーションを行います。
WEB広告代理店の職種は私が担当していた広告コンサル含めて下記の9つにわかれます。
WEB広告代理店の職種
- アカウントプランナー
- 広告コンサル
- オペレーション
- クリエイティブディレクター
- クリエイティブデザイナー
- メディア
- エンジニア
- ストラテジックプランナー
- データアナリスト
色々ありますが、広告コンサルは広告効果において重要なポジションでプロモーションの課題分析から施策立案、実行までを行います。
広告コンサルは、案件ごとにどのターゲット層にどうやってリーチすれば最も効果的に広告が出せるかを考えます。
例えば、下記のような案件の場合、20代女性の数が多く、滞在時間が長いインスタを中心に広告を掲載していくというような判断を行い、実行します。
サービス:アパレル系のECサイト
ターゲット:20代女性
広告予算:単月100万円
目標:毎月1,000件以上の注文がほしい
また、ただ広告を出して終わりではなく、毎日数値を確認し、広告効果を最大化するための施策を適宜打っていきます。
例えば、上記案件で1週間ほど広告を掲載し、20代後半のユーザーの注文率が悪いと分かったとします。
この場合、20代後半の注文率を上げるために広告やサイトのデザインを変更したり思い切って20代後半への配信を停止して効果改善を図ります。
WEB広告では様々なデータが確認できるのでデータをもとに最も効果的な広告配信手法を考え、実行するのが広告コンサルの仕事です。
WEB広告代理店の具体的な仕事内容
広告コンサルの仕事内容は、すでに広告を担当している既存クライアント向けのものとこれから提案を行う新規クライアント向けのものがあります。
その他にも、社内向けに行う仕事もあるので、業務内容は多岐にわたります。
広告コンサルは1年目で一人当たり既存クライアント2〜3つ、新規クライアント0〜1つを担当するのが私の会社では一般的でした。
また、能力に応じて既存クライアントを3つ〜6つ、新規クライアントを1〜3つと担当する案件が増えていきます。
案件ごとの予算は、1年目で1案件あたり月数十万円〜数百万円程度。
能力に応じて数千万円〜数億円規模の案件も任せてもらえるようになり、1案件の仕事の量も質も上がっていきます。
ちなみに、新規案件は必ずあるわけではなく、既存の案件で手がいっぱいの場合や営業が新規アポを取れてない場合は、担当しない場合もあります。
既存案件の仕事内容
それでは、既存クライアント向けの具体的な仕事内容について説明していきます。
既存クライアント向けの仕事内容は、大きく分けて下記の6つ。
既存クライアント向けの仕事
- 数値確認
- 進捗報告
- 定例報告
- 改善施策の提案と実行
- 社内ミーティング
- 媒体担当者との打ち合わせ
- その他雑務
数値確認
まず、出社して最初にやるのは、各案件の広告効果の進捗確認です。
レポートを見て、予算の利用ペースや注文件数が計画通りか確認します。
予算や注文件数のペースが計画より多かったり、少なかったりする場合は、それに応じて広告の出稿量の調整が必要です。
下記のようなFacebookやTwitterなど各広告媒体のシステムにパソコンからログインし、設定が変更できます。
設定の変更自体には時間はかかりませんが、数値を分析してどう調整するのかを判断するのに多少時間がかかります。
1案件あたり10分〜20分ほどくらいでみておけばいいでしょう。
また、設定をミスすると大惨事になるので、慎重にやらなければならない作業のひとつです。
設定する数値の桁を間違えて、月の予算を1日で使い切ってしまったという悲惨な事例もよく聞く話です。
進捗報告
案件にもよりますが、中型〜大型の案件ですと毎日、または毎週メールで数値レポートを送って進捗報告を行います。
ただ数値を共有するだけでなく、前回の報告から数値がどう動いたか、現状の課題は何か、課題に対してどう改善していくかも添えて報告します。
資料作成などは必要とせず、メールのテキストのみの仕事なので、慣れてくると1案件あたり15分〜30分ほどでできるようになります。
定例報告
毎週や毎月、クライアントのもとに行って前月の振り返りや現状の進捗、次月に向けた施策計画の提案を行います。
前月の結果の要因を論理的に説明することが求められる上、それにもとづいた妥当性のある施策提案が必要になります。
そのため、図やグラフを使ってわかりやすい資料をつくるために数日かけて、数枚~10枚以上の資料を準備していきます。
定例報告は、クライアントのオフィスに訪問して行いますが、その場で資料に関する質問をされたり、今後の方針について共有・議論することもあります。
改善施策の提案と実行
改善施策は、配信対象のユーザー属性の変更や掲載するクリエイティブのデザインの変更など広告効果を改善するために行います。
案件によって様々ですが、毎週、毎月の打ち合わせで事前に提案する場合もあれば、電話やメールの確認のみで承認をもらえる場合もあります。
コンサルで完結するものだと提案〜実行まで数日、クリエイティブなどの制作物があり、他部署と協力しながら進めるものだと1ヶ月以上かかります。
また、施策を実行して終わりではなく、その施策の効果を検証し、良しあしを報告するまでがWEB広告コンサルの仕事です。
社内ミーティング
1つの案件に対して、WEB広告代理店は数人~10人以上のクライアントチームで動きます。
チーム構成は、広告コンサルの他、営業、デザイナー、エンジニアが基本です。
更に、大型案件になると各職種で担当者が複数ついたり、ストラテジックプランナーやデータアナリストなども含めて10人以上で動きます。
チームMTGでは、現状のクライアントの課題や各施策の現状の進捗を共有、確認し、今後の方針や計画を決めます。
そこで決まった内容をそれぞれの担当が実行したり定例会の資料に反映させて、チームとして一貫性のある動きを取るようにするのです。
基本的には週1程度ですが、繁忙期の案件や大型案件だと週3回~毎日のように集まりプロモーションの提案を固めていくこともあります。
媒体担当者との打ち合わせ
媒体担当者は、自媒体の広告費用を上げるのがミッションなので、広告コンサルが担当する媒体の運用をサポートするために情報をくれます。
新しい機能の情報をくれるときもあれば、他の案件でうまくいっている施策の事例を共有してくれたりとかなり助かります。
大型案件だと媒体担当者側からアポの打診がありますが、小規模の案件の場合は、自ら連絡をとって、情報を聞き出しに行くときもあります。
頻度は、こちら次第で調整できるので、必要に応じて時間を取る感じです。
その他雑務
その他にも様々な雑務がありますが、メール対応が最も大きなものになるかと思います。
案件を複数もっていると社内外で関わる人も多いため、1日にくるメールの量が膨大な数になり、その対応に追われます。
内容は、クライアントであればプロモーションに関する質問や要望、社内であれば制作物の要件に関する質問や確認などです。
また、FacebookやGoogleなどの各媒体から新機能の情報のリリースメールなども来たりするので、情報収集の手段としてもメールを活用します。
その他にも、広告の設定を変更するための依頼シートを作成したり、会社全体で予算を管理するために自分の案件の予算を記入する仕事などもあります。
新規案件の仕事内容
新規クライアント向けの仕事は提案がメインで、要件の確認から提案まで約1ヶ月ほどで準備していきます。
その期間でやる具体的な仕事は下記の4つです。
新規クライアント向けの仕事
- 提案資料作成
- 社内ミーティング
- 媒体担当者との打ち合わせ
- 提案後の質問と回答
提案資料作成
提案に向けて全体戦略から戦術、各広告の具体的な施策を考えて資料にまとめていきます。
広告コンサルは戦術と具体的な施策部分を主に担当することになります。
提案までは1ヶ月ですが、資料作成の前に方針を決めたり、資料の手直しもあるので、最初の資料作成にかけられる時間は、数日程度です。
提案当日まで提案内容の質を上げていくので、当日の朝ぎりぎりまで資料を変更・修正する場合もあります。
また、緊急の場合だと1週間後に新規提案ということになり急ピッチで準備を進めるということもあります。
社内ミーティング
営業がクライアントにヒアリングしてきた要件の確認や全体の提案の方針決め、資料の確認などが行われます。
頻度は、週2~3回程度ですが提案直前は毎日のように集まってぎりぎりまで提案内容の改善に努めます。
かなり重要な案件だと、模擬プレゼンを前日のMTGで行う場合もあります。
媒体担当者との打ち合わせ
提案のためにGoogleやFacebookなど各媒体の担当者と打ち合わせをすることもあります。
打ち合わせでは、提案の有効性を裏付けるデータや情報、媒体の効果的な施策、リリース予定の新機能などを提案に入れるために確認します。
優秀なコンサルですと、自分で考えた施策を媒体側と調整して提案に独自性を持たせて持っていく場合もあります。
提案後の質問と回答
提案したら終わりではなく、その後、提案に関してクライアントから特定の施策の改善根拠などが質問されることがあります。
そういった場合には、説明用の資料を用意してメールや電話で解説したり、再度アポにいく場合もあります。
その他の仕事内容
クライアント向けの仕事以外にも社内向けに行う仕事があります。
基本的には、入ってすぐ任されることはありませんが、早い人で1年以内で担当することもあります。
その他の仕事
- プロジェクト
- 教育支援
プロジェクト
WEB広告代理店では、クライアント向き合いがメインになるため仕事のやり方や質が属人化されやすい傾向にあります。
そのため、全社員の業務効率や施策の質を上げるために部署単位や部署横断のプロジェクトが立ち上がりアサインされます。
例えば、業務効率化のプロジェクトだと、特定のツールを会社全体に浸透するために説明会や導入支援などを行います。
また、コンサルの運用の質を上げるために有効な広告運用方法を社内向けに共有し、各案件の効果を上げていくようなプロジェクトもあります。
私も特定の業種の売上を上げるために、5人ほどのチームでプロジェクトリーダーを担当していました。
目標の策定から戦略・戦術立案、新規施策の導入支援などを行い、非常に良い経験になりました。
教育支援
WEB広告代理店では、新卒組も転職組も未経験の方が毎年たくさん入社してくるので、2年目、3年目になるとOJTを任されます。
もちろん、研修もありますがクライアントワークに慣れるためには、実案件を持ちながら教えてもらうのが最も効率が良くOJTは欠かせません。
OJTでは、毎日30分ほど教える社員とMTGを行い、各案件の進捗を確認します。
既存と新規クライアント向けの仕事をこなせるようになるまで、ひとつずつ一緒にやっていくので、最初の内はかなりの重労働です。
約半年から1年指導して、ひとりでクライアントワークがこなせるようになれば、OJT終了です。
WEB広告代理店の仕事内容メリット
それでは、上記の仕事内容を踏まえて、WEB広告代理店の広告コンサルとして働くメリットを説明します。
数値分析に強くなる
WEB広告では、数値が可視化されているので、課題を見つける際にも、提案の際にも常に数値を用いた説明や裏付けが求められます。
そのため、どういったアプローチで課題を見つけるのか、提案施策の改善率がどのくらいか予想できるようになっていきます。
数値をもとに導き出した施策は、外すことが少なく、効率的に確度の高い施策を打っていく力も同時に身に着けることができます。
自分で判断する力がつく
基本的に案件を今後どうしていくかは、自分で決めてクライアントに提案する必要があります。
また、定例報告の際もクライアントから質問があった際には、その場で自分の考えを伝えなければなりません。
自分が運用している広告の効果は自分に全責任があるため、あらゆる意見を参考にしながらも最終的にどうするを決めるのは自分です。
そういった環境下で仕事をしていると自然と自分でものごとを判断するくせがつき、その判断の精度もどんどん上がっていきます。
私も最初は戸惑いましたが慣れてくると「自分はこうしたいけどどう思うか」という自分の考えありきで会話するようになりました。
そうすると、相手にとっては自分の頭を使わずに勝手にものごとが進むので上司からもクライアントからも重宝されるようになります。
提案力がつく
小さい施策から大きい施策まで広告効果を最大化するための提案を日々行うため、提案力が身に付きます。
提案力とは提案資料の見せ方、ロジカルな説明、データやグラフの使い方など相手に納得してもらうための提案スキルが身につきます。
どちらかというとルーティン作業が多い日本の会社の中でここまで新しい提案が求められる仕事も珍しいと思います。
提案力を身に着けたい人にはおすすめです。
コミュニケーションがうまくなる
社内外で関わる人が多く、電話、メール、アポとあらゆる連絡手段で連携を取りながら進めていく仕事です。
そのため、コミュニケーションも自然とうまくなっていきます。
膨大なコミュニケーションを繰り返しながらコミュニケーションの頻度を減らす方法やわかりやすく説明する方法を習得できます。
また、相手が忙しくても気持ちよくやってもらえるようなコミュニケーションの方法も身に付いたりコミュニケーションの幅も広がります。
仕事の効率化の習慣がつく
数値をまとめたり、資料を作成したりと日々膨大な仕事量をこなす必要があります。
その中でひとつずつの仕事をいかに質を下げずに、素早く終わらせるかを考えるくせがつきます。
例えばレポート作成の際に、数値を貼ったら必要なレポートの形にするために数式を探して、繰り返し作業を簡略化するのは当たり前です。
こういう工夫をしている方が周りにたくさんいるのでノウハウを吸収できるのもWEB広告代理店で働くメリットです。
未経験でも入社しやすい
WEB広告代理店はWEBマーケティングの仕事の中でも未経験で入社しやすい傾向にあります。
理由は2つあります。
まず、WEB広告代理店で働いていた人はキャリアアップを目的に転職するのと辞める会社への気まずさからか転職先に競合の代理店を選ぶことはありません。
そのため、採用側は経験者を採用したくてもできないのが実情です。
また、多くの社員が3~5年で転職するため、人材不足が定常化しているのも理由のひとつです。
こういう状況なので採用側も教育する前提で人を選んでおり、WEB広告に関する知識があるかどうかはあまり気にしてないです。
それよりも、必要最低限のコミュニケーション力や膨大な仕事をこなすための精神力や耐性などのほうが重要視されます。
私が広告コンサルをやっていた4年間で毎年多くの転職者がきましたが、ほとんどが事業会社や不動産、証券会社などからの営業担当の方でした。
WEBマーケティングに関わっていた方は記憶ではほぼゼロです。
次の転職で大幅なキャリアップが見込める
WEB広告代理店で広告コンサルを経験すると、次の転職先として大幅なキャリアップが可能です。
私のように事業側のマーケ担当に行く人や博報堂などの総合広告代理店、アクセンチュアなどのコンサル会社に転職人も多いです。
もちろん年収も上がり、代理店時代の500万円〜600万円程度の年収から大幅にアップし多い人だと1000万円以上になる場合もあります。
数値にも強く、ロジカルに話せて、提案力もある広告コンサルは上記のような会社に非常に重宝されています。
また、昨今、デジタルマーケティングの人材が不足しているのも追い風になっています。
給与面でも、WEB広告代理店はベースの給料が比較的安いので転職先からしてみれば良い買い物なのです。
WEB広告代理店の仕事内容デメリット
もちろん、メリットだけでなくデメリットもあります。
代理店時代は理想とのギャップに苦しんで退職した方も多く見てきたので、デメリットも踏まえて転職を決めることがおすすめです。
残業が多い
昨今の働き方改革で変わっているようですが、私がいたときは定時で帰れる日はほとんどなかったです。
普通の人で21時、22時に帰宅するのが通常という感じでした。
また、時期によっては、毎日終電まで働いていましたし、新規提案などが重なった日は帰宅してからも作業することがありました。
もちろん、人によって仕事が早い遅いもありますが、常に人が足りなく新規案件が入ってくる状態です。
そのため、仕事ができる人であっても余力がある分さらに案件数が増えて、残業が定常化するようになっていました。
飲み会が多い
最近は、クライアントとの会食は減ったようですが、社内の人との飲み会は引き続き多いようです。
上司や先輩、同期、後輩と仕事帰りの誘いが多く、毎週金曜は2,3時にタクシーで帰るということもよくありました。
比較的若い社員が多いので、断っても特に問題ないこともありますが断る勇気がなく飲み会も楽しめない人には苦痛になると思います。
常にプレッシャーがかかる
クライアントの目標を毎月達成する必要があるので、常にそのプレッシャーとの戦いになります。
また、社内の売上目標も個々人であるため、クライアントの目標を達成するだけでなく、自分の目標とも向き合う必要があります。
目標達成に向けて主体的に行動できる方や達成してなくても気にせずに仕事ができる方であれば問題ないかと思います。
しかし、目標の未達を気にしすぎてしまう方は、自己嫌悪に陥ったり、精神的に追い込まれる可能性があるのであまりおすすめできません。
数値が全て
よくも悪くも数値が全てです。
個人目標が売上なので、定性的な頑張りもちゃんと評価してほしいという人には向いていないかもしれません。
もちろん、定性的な頑張りも考慮されますが、いくらたくさん残業をして頑張ったとしても自分の売上を達成して評価は高くなりません。
評価が高くないということは、ボーナス・給料もなかなか上がらないということです。
社会的意義を見出せなくなる
広告自体の社会的意義に疑問を持つのもそうですが、第三者的に関わっていて、実際に人の役に立っているのかわからなくなることがあります。
また、多くの広告予算をもらえれ評価されるので、広告主の売上支援という本来の目的を見失ってしまう人もいます。
校区主の売上を上げることが、広告費用の増加につながり、自分の評価につながるとうまく結び付けて考えられればいいです。
しかし、そんな簡単なことでもないので、ある程度スキルを身に着けたらこれを理由にやめる人もいます。
WEB広告代理店の各職種
WEB広告代理店には、WEB広告コンサル以外にも様々な職種があります。
広告コンサル以外の職種についてもご紹介します。
アカウントプランナー
アカウントプランナーは、WEB広告代理店における営業担当です。
クライアントの課題のヒアリングやチーム全体のディレクションを主に行います。
雑務として、請求処理や社内調整など地味な仕事もあります。
また、優秀な方だとサービス全体の課題にまで踏み込んで分析し、コンサルと一緒に広告の枠を超えた戦略提案を行うこともあります。
クリエイティブディレクター・デザイナー
広告で使うクリエイティブやサイトの制作を担当しています。
実際に、イラレやフォトショを使って作業をするのはデザイナーになります。
一方、ディレクターはターゲットと訴求を決めて構成案を作成しデザイナーにディレクションします。
どちらも価値のある仕事ですが、デザイナーの方が具体的なスキルが身につくので、その後フリーランスになる人も多いです。
エンジニア
WEB広告では、効果計測やデータを使ったターゲティングのためにエンジニアが必要になります。
エンジニアの方は、コンサルがやりたい効果計測やターゲティングの実現方法を考えたり実装したりします。
実際にアプリやWEBサービスを作ったりなどはしませんが、HTMLなどのWEBやアプリのコードの知識が必要です。
オペレーション
数値レポートの作成や広告の設定をコンサルの代わりにやってくれるのがオペレーションです。
毎日のようにすごい数の作業をこなすため仕事の効率化に長けた職種です。
エクセルのショートカットや関数の知識も豊富で、すごいスピードで多くのレポートを毎日のように作成します。
エクセル以外にも業務効率化のツールを導入したり、依頼や作業フローを簡略化して、コンサルの作業のムダを減らしてくれたりします。
ストラテジックプランナー
広告主のプロモーション全体の戦略提案をメインに担当するのがストラテジックプランナーです。
提案する企業や競合他社、市場分析とマーケティングのフレームワークを使いながら分析し、戦略を立案します。
特に大型案件の提案コンペの時にアサインされることが多く、マーケティングの上流部分の考え方が身に付きます。
データアナリスト
広告の枠を超えて、クライアントのサイトやアプリ内の分析も一貫して行うのがデータアナリストです。
広告主側でWEBマーケティングの人材やノウハウがなかったりする場合、サービス全体のデータ分析を依頼されることも多々あります。
こちらも大型案件で依頼されることが多いので、案件によっては担当者がいない場合もあります。
まとめ:WEB広告代理店の広告コンサルの仕事内容を紹介しました。
今回は、WEB広告代理店の職種の1つである広告コンサルの具体的な仕事内容とメリット・デメリットについて解説しました。
実際に4年間働いた立場として、転職した後のギャップがないくらい具体的にイメージができるようになるべく具体的に説明しました。
私自身は、WEB広告代理店での4年間を大変有意義なものにすることができました。
しかし、自分の想像していた仕事内容と現実とのギャップに折り合いがつかずやめていった方もたくさん見てきました。
そのため、なるべく転職後のギャップが生まれないようにデメリットについても包み隠さず話したつもりです。
仕事量も多く、プレッシャーもかかる大変な仕事ですが、やり抜けばWEBマーケティングのスキルが身につき大幅なキャリアップも可能です。
ぜひ、デメリットも踏まえた上で転職先として検討してみてください。