「銀行に貯金するなら投資をしろ」の真意を知りたい
投資をするとなぜ、効率的にお金が増やせるの?
こんなお悩みを解決します!
この記事の内容
- 「銀行に貯金するなら投資をしろ」の本当の意味がわかる
- お金持ちが実践している効率的にお金を増やす方法がわかる
この記事の信憑性
1年で、貯金ゼロ→自己資産100万円を達成した私が、老後資金1億円に向けて、現在も大した手間をかけずに、着々と自己資産を増やしている「お金持ちも実践する資産形成の方法」をご紹介します。
老後資金や結婚資金などのために貯蓄をしたいと思っている方は多いと思います。
しかし、20代前半は、給料が少ない、友達との付き合い、旅行、奨学金返済などで、お金を貯めるのが難しい。
そして、30歳前後で、給料が上がっても、後輩との付き合いや結婚、引っ越しなど、なかなかお金が貯まらない。
このように、いつまで経っても、なかなかお金が貯まらないのが現実ではないでしょうか?
今回は、そんな20代〜30代の一般サラリーマンでも、将来に向けて、無理なく自己資産を増やしていく方法をご紹介します。
そして、この方法を実践すれば、自己資産6千万円、少し頑張れば1億円を老後に持つことも決して夢ではありません。
もくじ
1. 30歳まで貯金ゼロ
そんな私も、30歳までまったく貯金ができませんでした。
給料が上がっても、飲み会の回数が増えたり、少し良い店に行ってしまい、比例して出費が増える。
更に、家賃を上げて、生活レベルを上げて、また出費が増えると完全に目の前の欲望に負けてました。
ためしに、毎月5万円貯金すると決めて、支出を管理しながら貯蓄したこともありますが、友人に飲みに誘われたり、旅行に行こうといわれると断りきれず、結局、貯金を使い果たしてしまうしだいです。
貯金用の銀行口座を作って、そこには手を付けないというルールでやったこともありますが、同様に誘惑に負けて使ってしまうダメっぷり。
しかし、結婚目前に資金ゼロで惨めな思いをしたのをきっかけに反省し、無理なく自己資産を増やす賢い方法を見つけました。
それが、「銀行に貯金するなら投資しろ」の本当の意味を理解し、実践することです。
当時、投資のことをよく理解していなかった私は、「バカを言うんじゃない、投資をして、せっかくためたお金を失ったらどうするんだ」と全く、その意味を理解しようとしませんでした。
しかし、この「本当の意味」を理解し、実践したところ今までの苦労が嘘だったかのようにたった1年で100万円以上の自己資産をつくり、その後も、苦労することなく着々とお金が増えています。
2. 「銀行に貯金するなら投資しろ」の真意
私が理解した「銀行に貯金するなら投資しろ」の真意とは、株式投資やFXへの投資などではなく、投資信託への長期分散積立投資のことです。
投資信託とは、株式や債券、不動産など複数の金融商品を組み合わせた金融商品です。
例えば、IT企業系の株式専門の投資信託であれば、AppleやIBM、その他今後成長が期待されるAI系の企業の株式を組み合わせてあったりします。
日経平均株価の値動きと同じなるように運用される投資信託では、トヨタなどの日経平均株価を構成する企業の銘柄がそろっています。
そして、この投資信託に20年〜30年の長期間、毎月一定金額を投資していくと、低リスクで着実に資産を2倍、3倍と増やしていけるのです。
それでは、投資信託の長期分散積立投資が最も効率的にお金を増やす方法といえる5つの理由を説明します。
投資信託をおすすめする理由
- 半強制的に貯金できる仕組み
- 手間がかからない
- 低リスク
- 少額の投資でOK
- 長期だと着実に資産が増える
半強制的に貯金できる仕組み
投資信託では、毎月、銀行口座から一定金額を投資する自動積立設定をすることができます。
お金を貯めるための最も有効な方法は、給料をもらうと同時に、その一部を貯蓄に回し、もともとないものとして生活することだと言われています。
この自動積立機能を利用すると、これが実現できるのです。
また、投資信託では、積み立てたお金を引き出しにくいのも特徴です。
投資信託の場合、お金を引き出すイコール投資信託の売却となるため、売却手数料や税金の支払い、売却手続きが発生し、面倒です。
人間は、自分が損をすることにより敏感で、怠け者の生き物です。
したがって、金銭的コストや手間が発生すると銀行口座のように気軽にお金を手元に戻そうとはならないため、本当の意味で、手元にないお金として考えることができます。
何かを始めるときには、ハードルを少しでも取り除くことが重要ですが、何かを抑制するときには逆にハードルを増やしてあげればいいのです。
このように投資信託の仕組みを利用して、苦もなくお金を増やしていくことができます。
手間がかからない
投資と聞くと株式投資やFXのように日々株価やチャートに目を凝らし、売り買いを繰り返すイメージの方もいるかと思います
しかし、投資信託の長期分散積立投資では、最初に1〜3つくらいの銘柄をしっかり選んだら、あとは基本ほったらかしでOKです。
投資信託では、手数料を支払う代わりに投信の専門家であるファンドマネージャーが運用を代行してくれます。
ファンドマネージャーは、投資信託ごとに決められた運用方針に沿って、金融商品の組み合わせや比率の調整、日々の運用まで、高度な投資・金融知識をもって代行してくれます。
そのため、私たち投資家は、投資の専門的な勉強をしたり、情報収集に時間をかける必要はないのです。
また、そもそも、中長期的な値上がりを期待する長期運用なので、一時的な株価の変動で一喜一憂する必要もありません。
気長に自動積立てを行い、20年、30年後に気づいたら数千万円〜1億円の資産ができているような感じです。
低リスク
投資信託は、その商品設計上、リスクを抑えた投資方法になっています。
なぜなら、投資信託は、複数の金融商品を組み合わせてできているため、もともと分散投資ができているからです。
投資の世界では、「卵は一つのカゴに盛るな」という言葉があります。
つまり、複数の投資先を持つことで、リスク分散することを言っています。
例えば、株式投資で、100万円全額をA社の株に投資した場合、その一社が倒産すれば、投資資金すべてが失われます。
しかし、100万円をA社の株とB社の株、そして、日本国債に分散投資する投資信託に投資すれば、たとえA社が倒産しても、B社と国債の投資資金は残るため、リスクを低減できます。
仮にB社の業績が良く、株価があがれば、A社が倒産しても100万円以上の資産を手に入れることもできるかもしれません。
例として、投資先を3つにしましたが、実際は、数十個以上に分散投資しているのでかなりリスクを抑えた運用方法といえるでしょう。
少額の投資でOK
投資投資信託では、一般の証券会社では、1万円前後から、ネット証券では、100円からと少額の投資が可能です。
投資信託は、複数の投資家から投資資金を集めて、一括でファンドマネージャーが運用しているので、一人あたりの投資金額は少なくても問題ないのです。
実際、株式投資で、個人で企業の単一株を購入しようとすると、100株単位でしか購入できないなどの決まりがあり、最低でも10万円からしか投資できません。
更に株式投資で、複数の投資先に分散投資をしようと思えば、数十万円〜100万円以上の資金が必要です。
また、FXだとレバレッジといって、自分の資金以上の投資ができてしまい、リスクが大きくなります。
一般の方であれば、投資に回せる余裕資金は月数万円程度でしょうから、低リスクに投資をしたいとなると、少額で数十個以上の投資先に分散投資できる投資信託一択になると思います。
また、楽天証券では、楽天ポイントでの投資も可能なので、一切、自分の現金を減らさずに投資することも可能です。
なので、投資に対する抵抗がまだある方は、100円からでもいいですし、ポイントで試しに投資をしてみれば良いと思います。
投資資金から数%の手数料は取られますが、投資資金以外から別途お金を支払うことはないので、とりあえず、自分の手で少額でやってみて、な慣れたら、月数万円の積立てに切り替えていくことをおすすめします。
長期だと着実に資産が増える
20〜30年の長期運用であれば、着実に資産が増やせるといっている理由は2つあります。
まず、私は、経済全体に投資するインデックスファンドの投資信託を推奨していますが、世界経済は、一時的な停滞はありますが、数十年単位でみれば、着実に成長するため、長期保有することで、自分の保有する投資信託の価値もあがるということです。
アメリカの経済は、世界経済に大きな影響を与えますが、そのアメリカ経済を代表するダウ平均株価を例に見てみましょう。
ダウ平均株価
上記のようにリーマン・ショック時などは、一時的に大きく下落していますが、20年、30年単位では、着実に値上がりしています。
もう1つ、投資信託の価値の値上がり以外に資産を増やす理由があります。
長期保有することで得られる複利効果によるものです。
複利効果とは、投資して得た利益を再投資することで、更に利益が大きくなり、資産が雪だるま式に大きくなることを言います。
この効果は長期であれば長期であるほど大きくなるため、インデックスファンドのように年率の低い投資信託でも大きな資産をつくることができます。
例として、年率5%の金融商品に100万円投資した場合の期間別の合計資産を見てみます。
期間別複利効果
期間 | 投資資金 | 利回り | 合計資産 | 元金対比 |
0年間 | ¥1,000,000 | ¥50,000 | ¥1,050,000 | 100% |
1年間 | ¥1,050,000 | ¥52,500 | ¥1,102,500 | 105% |
5年間 | ¥1,276,282 | ¥63,814 | ¥1,340,096 | 128% |
10年間 | ¥1,628,895 | ¥81,445 | ¥1,710,339 | 163% |
20年間 | ¥2,653,298 | ¥132,665 | ¥2,785,963 | 265% |
30年間 | ¥4,321,942 | ¥216,097 | ¥4,538,039 | 432% |
40年間 | ¥7,039,989 | ¥351,999 | ¥7,391,988 | 704% |
上記のように年率5%で、投資した金額は100万円ですが、30年後には投資金額の4倍以上、40年後には、7倍以上を受け取る計算になります。
わかりやすくするために、一括で100万円投資した場合の例にしましたが、年率5%で毎月一定金額で積立投資をした場合でも同様の効果が得られます。
毎月5万円を30年間、積み立てた場合、年率が5%であれば、合計投資金額1,800万円に対し、2倍以上の約4,100万円を受け取れる計算になります。
40年間だと、合計投資金額2,400万円に対し3倍以上の約7,400万円と更に資産は膨れ上がります。
1億円以上の資産をつくるためには、毎月7万円を40年間積立てる必要がありますが、決して不可能ではない金額ではないでしょうか。
ダウ平均株価と同様の値動きをする投資信託の年率は、直近10年間〜30年間の投資期間で、4%〜10%と年率5%も非現実的な数値ではありません。
3. 投資信託の正しい運用方法と銘柄
投資信託の良い点ばかり説明してきましたが、投資信託ならどれでも良いというわけではなく、正しい運用方法で正しい銘柄を選ばなければなりません。
投資信託で損をしたという方の大半は、これを知らずに銀行員や証券マンの言われるがままに投資した方たちや一時的な値下がりに我慢できずに短期間で売却した方たちです。
運用方法については、投資信託に20年〜30年の長期間、毎月一定金額を投資する方法、つまり、長期分散積立投資をするように心がけてください。
決して、一度に大金を投資したり、短期での値上がりを期待して投資するのはNGです。
また、毎月の積立金額は、20年〜30年引き出さなくても問題のない余裕資産の金額範囲で積み立てるようにしましょう。
無理して、生活費を削ったり、結婚資金など、直近発生しそうな出費を無視して、積立金額を多くしても、継続できずに、途中で売却する可能性が高くなります。
そうすると、複利の効果も得られず、損をしてしまうことになりかねません。
たとえ、毎月の積立金額が数千円であっても、複利の効果で、将来的に大きな資産になっているはずなので、継続できる無理のない金額で始めて、余裕が出てきたら金額を上げていけばよいのです。
分散については、投資信託自体が分散投資の商品なので問題ありませんが、さらにリスク低減を図りたい方は、2つ、3つの投資信託に投資しても良いかもしれません。
そして、銘柄の選び方については、下記の記事で抑えるべきポイントを説明しているので、参考にしてください。
-
投資信託の選び方を解説!見るべきポイントを紹介
続きを見る
4. これから投資信託を始める方へ
これから投資信託を始めようと思っている方は、ネット証券でつみたてNISAの口座を開設することをおすすめします。
つみたてNISAがおすすめ
通常は、投資信託で得た利益に対して20.315%の税金が課されますが、つみたてNISAを利用すると、この税金がゼロになります。
これは期間限定の税制優遇制度で、国民に投資を促進するために国が用意した制度です。
投資金額や投資期間に上限はありますが、利用することによるデメリットは特にないので、利用しない手はありません。
口座開設は、ネット証券がおすすめ
つみたてNISAを利用して、投資信託を始めたければ、楽天証券など手数料の安いネット証券での口座開設がおすすめです。
一般的な大手証券会社や銀行の売買手数料が1万円前後に対し、ネット証券では、無料、または数百円程度ですみます。
その分、担当や窓口がなかったりとサポートが薄いと言われますが、営業がなく、損をするような銘柄を売られるような心配もありませんし、サポートが少ないと言っても、各社のサイトには、わかりやすい解説ページがあるので、ほとんど問題になりません。
5. まとめ:少額でも良いから早めに始めるのが吉
今回は、「銀行に貯金するなら投資をしろ」の真意と投資信託をおすすめする理由、運用方法について説明しました。
個人的には、投資信託をやるか迷っているなら、とりあえず少額でも良いからなるべく早く始めるべきだと思っています。
私自身、20代の頃から投資信託のことは、知っていましたが、リスクを恐れて、なかなか始められませんでした。
もちろん、銀行預金のように元本保証がないため、リスクがゼロではないですが、知れば知るほど、大きく見えていたリスクは大したものではなく、得られるメリットの方が大きいことに後になって気づきました。
複利効果により、長期で運用すればするほど資産は膨れ上がり、20代で始めたか、30代で始めたかで、将来的に受け取れる金額はかなりの差になります。
これが40代、50代からようやく始めて、更に投資期間が短くなると、複利効果が薄れて、得られる利益も更に少なくなります。
30代の最初に気づけたのは良かったなと思いつつも、20代から始めていればなと後悔もしています。
みなさんも、将来に向けて効率的にお金を増やすためにぜひ、投資信託を検討してみてください。