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この記事の内容
- つみたてNISAを始めるタイミング
- そのタイミングをおすすめする理由
- 最安値に近づける投資方法
この記事の信憑性
この記事を書いてるぼくは、つみたてNISAやiDeCoなどで資産運用をし、1年で貯金ゼロ→自己資産100万円を達成しました。
現在も、老後資金1億円に向けて、大した手間をかけずに着々と自己資産を増やしています。
つみたてNISAは、将来の資産形成のために、初心者でも投資に参加できるようにと国が推奨する制度です。
参考:「つみたてNISA(積立NISA)のメリット・デメリット「貯金よりもおすすめする理由は?」」
投資は、買った時と売った時の価額差で利益がでるので、誰もがより安いタイミングで、つみたてNISAを始めたいと思っているはず。
しかし、安いタイミングがいつかわからず、なかなかつみたてNISAを始められない方も多いと思います。
今回は、そんな方向けに、つみたてNISAをいつから始めるべきか解説していきます。
この記事を読み進めてもらえるとつみたてNISAを始めるのに最適なタイミングがわかり、将来の資産形成に向けて、資産運用を開始することができます。
もくじ
1. つみたてNISA(積立NISA)をいつから始めるべきか?
早速、結論ですが、今日始めましょう。
投資する金融商品の価額が安いタイミングを待ちたい気持ちはわかりますが、つみたてNISAの仕組みや制度を考えると1日でも、早く始めるのが、ベストな選択と言えます。
その理由は下記の3つです。
- 投資期間に期限がある
- 長期であればあるほど資産が増えやすい
- あなたにとっての最安値は、今日
1−1. 非課税枠を失う
つみたてNISAの最大のメリットは、20年間、投資利益に対して税金がゼロになる点ですが、早く始めないとこの非課税枠を年ごとに失い、投資できる金額がどんどん少なくなります。
つみたてNISAの投資可能期間は、2018年〜2037年までで、2018年から投資を始めた方は、年間投資上限40万円の20年間分で最大800万円投資可能なことになります。
しかし、2020年7月現在、投資可能期間は、残り17年と6ヶ月。
したがって、今から始める方は、すでに、2年間の80万円分の非課税枠を失っています。
通常、利益に対して、約2割の税金を支払うので、仮に80万円投資したとして、利益が40万円でると、税金8万円(40万円×約20%)です。
つまり、今から始める人は、8万円分損をしていることになります。
引き続き、タイミングを伺って1年、2年と待つと、更に非課税枠はなくなるので、早く始めるのがおすすめというわけです。
ちなみに、2021年に新制度が開始される予定で、投資可能期限は2042年まで延長となるので、20年間フルに使えるチャンスです。
今後、再度延長されるかはわからないので、いずれにしても、早めに始めましょう。
1−2. 長期であればあるほど資産が増えやすい
少しでも早く始めて、投資期間を長くすればするほど、福利効果により、資産が増える可能性が高くなります。
福利効果とは、投資で得た利益を再投資することで利益が利益を生み、雪だるま式に資産が増えることを言います。
つみたてNISAで投資可能な銘柄は、利益を受け取らずに再投資してくれる投資信託がほとんどなので、この複利効果の恩恵に預かれます。
しかも、この複利効果は長期であればあるほど、その効力を発揮します。
例として、年率5%の金融商品に100万円投資した場合の期間別の合計資産を見てみます。
期間別複利効果
期間 | 投資資金 | 利回り | 合計資産 | 元金対比 |
0年間 | ¥1,000,000 | ¥50,000 | ¥1,050,000 | 100% |
1年間 | ¥1,050,000 | ¥52,500 | ¥1,102,500 | 105% |
5年間 | ¥1,276,282 | ¥63,814 | ¥1,340,096 | 128% |
10年間 | ¥1,628,895 | ¥81,445 | ¥1,710,339 | 163% |
20年間 | ¥2,653,298 | ¥132,665 | ¥2,785,963 | 265% |
30年間 | ¥4,321,942 | ¥216,097 | ¥4,538,039 | 432% |
40年間 | ¥7,039,989 | ¥351,999 | ¥7,391,988 | 704% |
投資した金額自体は100万円ですが、上記のように10年後には投資金額の1.6倍以上、20年後には、2.6倍以上の金額を受け取ることができる計算になります。
ただ待つだけで年々資産が膨れ上がっていくことがわかるかと思います。
これが複利の効果です。
わかりやすくするために、一括で100万円投資した場合の例にしましたが、年率5%で毎月一定金額で積立投資をした場合でも同様の効果が得られます。
ちなみに、つみたてNISAの非課税期間は、最大20年ですが、30年、40年と更に長期で保有する方法もあります。
その場合、20年時点までの資産をそのまま課税口座に移すことになりますが、20年までに得た利益に対しては、引き続き非課税となり、20年以降に増えた利益のみ課税対象となります。
上記例で考えると、30年で約4倍、40年で約7倍と更に資産は増えていくので、課税口座に移してでも、投資期間を長くするという選択もありかと思います。
いずれにしても、安いタイミングを狙い、なかなか投資できずに投資期間を短くするよりも、早く始めて複利効果を最大限に活かすほうがより多くの資産を残すための近道となるわけです。
1−3. あなたにとっての最安値は、今日
10年、20年後の投資をやめるタイミングから逆算して考えると、理論的には、今日が最安値になります。
ぼくが、おすすめするつみたてNISAの銘柄は、世界経済全体に投資するインデックス型の投資信託です。
参考:「つみたてNISA(積立NISA)、銘柄の選び方とおすすめ銘柄を解説!」
この投資信託では、世界経済全体の成長に対して、投資することになりますが、その世界経済は、一時的な停滞はあれども、長期スパンで見ると着実に成長し、過去の最高値を更新し続けるものなのです。
逆に言うと、過去であれば、過去であるほど、最安値というわけです。
下記は、世界経済を示す代表的な指数であるMSCIオールカントリーワールドインデックス(ACWI)の直近22年間の推移です。
MSCIオールカントリーワールドインデックス(ACWI)
ご覧いただいているように、世界経済済は、着実に成長しており、長期スパンで見ると、リーマンショックも直近のコロナも長期的な経済成長を打ち消すほどの力がないことがわかります。
なので、不況や災害のタイミングを待つのも1つではありますが、いつくるのかもわからない最安値を待つよりも、早く投資して、経済成長に期待するほうが確実と言えるでしょう。
2. つみたてNISAの最安値予想は困難だが、最安値に近づける方法はある
暴落のタイミングは、10年くらいのスパンでくるとも言われますが、それがいつかを予測するのはプロにとっても至難の業です。
ましてや、投資もしたことがない投資初心者にとっては、更に難しく、投資知識をつけて、あらゆるデータを収集、分析するというような労力と手間がかかります。
2−1. 始めた時の価額ではなく、平均取得価額を安くするのが重要
それに、つみたてNISAでは、毎月一定金額を投資していくので、始めたタイミングが最安値かどうかは、あまり重要ではないとも言えます。
なぜなら、始めたときの取得価額だけが安くなればいいのではなく、投資を始めてから売るまでに毎月購入した金融商品の平均取得価額が安くならないと意味がないからです。
※平均取得価額:「買い付けに要した金額(手数料や税金を含む)」÷「保有口数」
2−2. 平均取得価額を最安値に近づける方法
しかし、実は、この毎月一定の金額を投資する方法こそが、平均取得価額を最安値に近づける方法なのです。
この一定金額を毎月投資する方法をドル・コスト平均法と言います。
この方法では、毎月の投資金額は変わらないので、金融商品の価値が高い月には、取得した口数が少なくなり、価値が低い月には、口数が多くなります。
例えば、毎月5万円投資して、1口5千円の時は、10口買えますが、1口1万円のときは、5口しか買えないという具合です。
すると、全投資期間で見たときに価値が低い時、つまり安い時に取得した口数の方が総じて多くなり、全体の平均取得価額は安くなります。
そもそも、つみたてNISAでは、大金を1度に投資するスポット購入は、禁止されており、積立方式しか選べないため、何の知識がなくても、このドル・コスト平均法を自然と実践することになるわけです。
したがって、安いタイミングを待つ必要はなく、早々に始めて、ドル・コスト平均法で平均取得価額の最安値を狙えば良いのです。
3. まとめ:つみたてNISAを始める最適なタイミングは、今日
今回は、つみたてNISAをいつから始めるべきかという疑問について、最適なタイミングとその理由を解説しました。
つみたてNISA以外の、通常の投資で短期で儲けを狙うのなら、最安値のタイミングを待つのは、非常に重要なことです。
しかし、長期投資であるつみたてNISAの場合、そのタイミングを待つよりも最短で始めて、投資期間を長くするのが、結果的により多くの資産を将来に残せる可能性が高くなります。
つみたてNISAは、100円と少額からでも始めることができるので、自分の可能な範囲の金額でいいので、まずは、始めてみましょう。
口座開設もマイナンバーカードの提出など、なんだかんだで、2週間以上かかるので、始めたくなったときのために、早めに準備をしておくと良いと思います。
その他、つみたてNISAの始め方やおすすめの金融機関を知りたい方は下記記事も参考にしてみてください。
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