20代~30代で、結婚を機に保険に入ろうか悩んでいる
だまされるイメージがあってそもそも入るべきか迷ってる
入らない方が良いと言う友人もいて判断がつかない
こんなお悩みを解決します。
本記事を読むと、自分自身で保険に入るべきかどうかの判断がつき、なぜ、入らなくてよいと言っている人がいるのかがわかります。
私は、広告代理店で3年以上、保険案件に携わった経験から保険の仕組みを理解し、「保険で損をしない方法」を知り、今では、無駄な保険料を払わずに、その分のお金を将来のための貯蓄や投資に回して資産形成をしています。
結論から言うと保険に全く入る必要がない人はいます!
ただ、結婚して子どもがいる(将来的にほしい)という方は、死亡保険や収入保障の保険には入った方が良いかもしれません。
一方で、保険の営業が追加ですすめてくる医療保険や積立保険などその他の保険は、ムダなことが多いので、すすめられるままに入るのは危険です。
自分が保険に「入るべきかどうかの判断方法」と「医療保険や積立保険が不要である理由」を説明していきます。
もくじ
保険に入る必要があるか判断しよう
まず、保険が必要かどうかの判断方法は、下記の2点を計算したときに自己資産が想定費用を上回れば保険不要、下回れば、足りない分を保険でおぎなうというふうに判断すると良いでしょう。
- 万が一のときに家族が負担する想定費用
- 貯蓄などの自己資産
そのためには、①と②をそれぞれ把握する必要がありますが、下記を参考に算出していきましょう。
①万が一のときに家族が負担する想定費用
ご自身に万が一の時のことがあったときに、発生する費用は、死亡の場合、墓代や葬式代、自分が亡き後の家族の生活費や子どもの学費が考えられます。
また、病気やけがの際は、手術代や入院費用がかかることが想定されます。
ネットで「●●費用 平均相場」などで調べればすぐでてきますが、下記記事でまとめているので、こちらを参考に自身の想定費用を算出してください。 続きを見る
保険選びには夫婦の合意が不可欠!ムダな保険料を減らす選び方大公開
②貯蓄などの自己資産
自己資産は、現状の金額ではなく、将来的にいくら持ってるかを想定して算出しましょう。
例えば、学費は、子どもを出産したばかりの家庭であれば、本格的に必要になるのは、子どもが高校に入学する15年後です。そのときまでに無理のない範囲でいくら貯蓄できるかを考えて自己資産として計算します。
①と②を計算して、不足していたら?
①と②が計算できたら、①から②を差し引いて、足りない分を保険でまかないましょう。
個人的には、死亡保険500万円で自分の葬式代・墓代400万円を補い、自分が亡き後の生活費を、毎月一定金額が支払われる収入保障の保険でカバーする程度で十分だと思います。(もちろん、足りてる人は保険に入る必要は全くありません!)
参考
※死亡保険:自分の死後、家族に一時的に一定の金額が支払われる保険
※収入保障:自分の死後、家族に一定の期間、毎月一定の金額が支払われる保険
また、保険に入る際は、どこでもというわけではなく、ネット保険をおすすめします。大手保険会社に比べて手数料も低く、ムダな保険を売りつけてくる営業もいないので、保険料を安く抑えることができます。
ネット保険であれば、500万円の死亡保険と毎月15万円が支払われる収入保障の保険で、毎月5,000円以下の支払いで済みます。(理由は後述しますが、掛け捨ての保険をおすすめします)
このように、足りない金額を把握して、その分だけ保険に入れば、毎月数万円の保険料を支払うというようなことにはならないのです。
参考
※掛け捨て:支払った保険料が解約時や満期時に戻ってこない保険、その分月々の支払いが安く済む
医療保険は、不要!
「病気やけがは、いつ、どんなことが起こるかもわからないし、やはり医療保険には入った方が良いのでは?」
と不安な方もいらっしゃると思いますが、実は国民健康保険がその代わりをしているので、その制度・仕組みを理解していれば医療保険は不要です。
国民健康保険を利用すれば、治療費が3分の1になることは大半の方がご存知かと思いますが、「高額療養費制度」というものを利用すると、高額な医療費がかかる病気であっても支払う金額は最大で10数万円程度に収まります。
この事実を知らない(保険会社も国も教えてくれない)がために、医療保険に毎月数万円も支払っている方が多いこと。すでに国民健康保険に対して保険料を払っているので、民間の医療保険のためにお金を払う必用はないのです。
ちなみに、国民健康保険の保障額が、異なる自営業の方などは検討の余地はありますが、サラリーマンであれば、医療保険への加入はおすすめしません。
参考
※高額療養費制度:病院への1ヶ月の支払いが一定の限度額を超えた場合、超過分の医療費をほとんど無料にしてくれる制度(限度額は、所得に応じて設定)
老後のための積立保険に注意!
死亡保険と収入保障の保険をおすすめしましたが、保険に入る際は、お金が戻ってくる積立保険ではなく、掛け捨てをおすすめします。
「保険の掛け捨てだと何もなかった場合、無駄になるし、老後の備えにもなるから、積立保険に入る方がお得なのでは??」
と不安な方もいるかと思いますが、そもそも保険で貯蓄するという考え自体が、2つの理由で危険です。
- 手数料
- 好きなタイミングで引き出せない
①手数料
保険会社は、あなたが支払う積立てた金額から、手数料を引いた金額を投資額として、外貨ドル建てなどの投資資金にしています。
その手数料がだいたい20%~30%ひかれているので、それだけですでに損をしています。
仮に、30歳~65歳まで毎月5万円積み立てしたとして、2,100万円の積立て金額の手数料30%分で、630万円分を失ってることになります。
一方で、掛け捨ての生命保険と収入保障の保険は、合わせて毎月5千円以下程度なので、30歳から子どもが成人する50歳まで支払ったとして、合計の支払い金額は、120万円(5千円×20年×12ヶ月)です。
「積立て保険で失う手数料630万円」と「掛け捨てで失う支払い金額120万円」を冷静に比較すると、自分で投資・貯蓄した方が+510万円(630万円ー120万円)もお得なことがわかります。
②好きなタイミングで引き出せない
また、積立保険の場合、必要なときに自分の貯蓄が引き出せないというリスクもあります。
基本、老後まで支払い続ける契約なので、家の購入などのために必要になっても、手元に戻すということが出来ません。
万が一、解約した場合、一部金額しか戻ってこないので、確実に損をします。
投資とか考えるのが面倒だし、怖いという方は、その「安心と手間」のためにお金を払うという意味で積立保険に入るのは止めませんが、本を1冊読んで、一度理解してしまえば、そこまで難しくないので、掛け捨ての保険にして、浮いたお金でiDecoや投資信託で投資を始めることをおすすめします。
投資信託はじめる場合は、これまた手数料の安いネット証券のSBI証券や楽天証券などで始めると良いでしょう。
まとめ
万が一のときにかかる費用と自己資産を計算して、いくら足りないかを把握しましょう。
人によっては、死亡保険・収入保障の保険に入るのはおすすめです。
医療保険・積立保険に入るくらいなら、iDecoや投資信託にお金を回しましょう。
おすすめの本
保険について理解するために、下記2冊の本が非常に参考になったので、興味のある方はぜひ、読んでみてください。