20代から資産運用を始めたいけど、何から始めればいいかわからない。
こんなお悩みを解決します!
本ブログを読むと、20代から投資信託を始めるべき理由やおすすめの運用方法、買うべき銘柄がわかります。
私は、現在、30代サラリーマン、WEBマーケ担当として働いています。
そんな、投資シロウトのわたしが、投資信託を始めてわずか一年で、貯金ゼロ→自己資産100万円を達成し、現在も、大した手間もかけずに、着々と自己資産を増やしています。
もくじ
1. 20代から投資を始めるべき理由
下記は、30歳以上の方が、20代のときにやっておけばよかったと後悔していることの上位5つです。
20代の時にやっておけばよかったこと
- 資格取得:53.9%
- 語学の勉強:51.5%
- 貯金・投資:48.8%
- 遊び(趣味・娯楽・恋愛):33.0%
- 人脈づくり:31.9%
48.8%と約半数の方が投資・貯金と答えています。
では、実際に20代で投資をしている方はどのくらいなのでしょうか?
統計では、実際に証券会社で投資をしている方は、20~24歳で1.9%、25~29歳で4.7%と20代合計で、7%以下です。
日本人は、お金についての教育を受けずに育つため、20代の若い内から投資を始めることのメリットを知らずに30代、40代を迎える方が多い傾向にあります。
それでは、20代から投資を始めるべき理由とは何か?
それは、主に下記2つです。
20代から投資を始めるべき理由
- 時間を味方にして、複利効果で資産倍増
- 自由になるお金が多い
時間を味方にして、複利効果で資産倍増
投資では、年間の利回りが低かったとしても、投資期間が長ければ長いほど、資産が倍々に膨れ上がる仕組みになっています。
そのため、なるべく早くから始めたほうが、将来的により多くの資産を残せるのです。
そして、その仕組みを生み出しているのが、複利効果です。
複利効果とは、投資によって生まれた利益を再投資することによって、利益が更に利益を作り出し、雪だるま式に資産が増えることを言います。
例として、年率5%の金融商品に100万円投資した場合の期間別の合計資産を見てみます。
期間別複利効果
期間 | 投資資金 | 利回り | 合計資産 | 元金対比 |
0年間 | ¥1,000,000 | ¥50,000 | ¥1,050,000 | 100% |
1年間 | ¥1,050,000 | ¥52,500 | ¥1,102,500 | 105% |
5年間 | ¥1,276,282 | ¥63,814 | ¥1,340,096 | 128% |
10年間 | ¥1,628,895 | ¥81,445 | ¥1,710,339 | 163% |
20年間 | ¥2,653,298 | ¥132,665 | ¥2,785,963 | 265% |
30年間 | ¥4,321,942 | ¥216,097 | ¥4,538,039 | 432% |
40年間 | ¥7,039,989 | ¥351,999 | ¥7,391,988 | 704% |
ご覧いただいているように、投資期間が長ければ、長いほど、資産は膨れ上がり、40年後には元金の7倍以上になります。
年率5%というのは決して、ギャンブルのような高い数値ではなく、低リスクの投資商品でも、十分実現できる数値です。
また、詳細は、後述しますが、毎月数万円ずつ少額をコツコツ投資する方法でも、十分、将来的な資産を増やすことができるので、例のように大金を用意してから投資を始める必要もありません。
これが30歳以上の方たちが、早くから投資をやっていればと、後悔した最大の理由です。
20代から始めた人は、目標額によっては、早ければ40代、50代で、莫大な資産を自由に使うこともできます。
一方で、始めるのが遅く、投資期間が短いと複利の効果が、あまり得られず、リスクの高い金融商品に手を出さざるを得なくなるかもしれません。
こういった点も踏まえると、20代の若いうちから投資を始めたほうが低リスクで大きな資産を残せる可能性が高いのです。
自由になるお金が多い
30代、40代になるとライフステージも変わり、下記のような支出が増えてきます。
主な出費
- 結婚資金
- 住宅ローン
- 家族を養うための生活費
- 会社の飲み会の支払い
一方で、20代の方は、自分のお金をコントロールしやすい状態にあるので、投資資金を捻出しやすいのがメリットです。
最大の支出といわれている家賃を抑えて、捻出しようと思っても、パートナーがいれば、生活レベルを落とせなかったりします。
また、一度生活レベルを上げてから、下げようとするとなかなか大変です。
お金も生活スタイルも自由が効く、20代の頃からコツコツ毎月数万円投資していく習慣をつけることをおすすめします。
2. 20代に投資信託をおすすめする理由
投資といっても、何でもいいわけではありません。
せっかく、20代の早い内から投資を始めたのに、リスクの高い金融商品に投資をして、損をしたら全く意味がありません。
また、20代の内は、自己投資と言うように、お金の価値を上げることにばかり時間を割き、自分の市場価値の向上に目を向けないのも反対です
そこでおすすめしたいのが投資信託です。
投資信託であれば、最初の投資銘柄を決めてしまえば、ほとんど手をかけずに、低リスクで資産を増やしていけます。
具体的に投資信託をおすすめする理由は下記4つです。
手間がかからない
投資と聞くと、株式投資やFXのように常に株価やチャートとにらめっこして、売り買いを頻繁に繰り返すというようなイメージを持つ方が多いと思います。
しかし、投資信託は、最初の銘柄を選んでしまえば、あとは、基本ほおったらかしです。
なぜなら、投資信託で着実に資産を増やす方法は、20年〜30年単位の長期保有であり、短期の上がった、下がったを気にする必要はないですし、売り買いを頻繁にする必要もありません。
また、投資信託では、最低限の知識は必要ですが、チャートの見方など難しい知識を取得するための勉強や企業の情報収集、分析に時間をかける必要もありません。
それは、手数料を支払う代わりに運用会社が、特定の運用方針に沿って、資産を振り分けておいてくれるからです。
このように、投資信託は、投資初心者でも始めやすい仕組みになっています。
20代は、自分の市場価値を上げるための大切な時期です。
一方で、時間をかけずに、将来の資産を増やす方法があるのにやらないのは損でしかありません。
時間や手間もかからない投資信託で将来の準備をすることをおすすめします。
低リスク
投資信託は、投資方法を間違わなければ、金融商品の中で、かなりリスクの低い投資方法です。
よく、利息の低い銀行に預けるくらいなら投資をしたほうが良いと言います。
投資イコール株式投資やFXだと思っていた当時の私は、そんな危ないことできるかと思っていました。
しかし、ここでいう投資とは、投資信託のことを指していると思えば納得です。
それほど、投資信託は、低リスクに着実に資産を増やせる方法だからです。
投資信託が低リスクな理由は、その商品設計上、もともとリスク分散ができているからです。
投資の世界では、「卵は、一つのカゴに盛るな」という格言があります。
つまり、一つの投資先だけにすべての資産を投資することは危険ということです。
仮に、A社の株に100万円を投資していた場合、A社が倒産した瞬間に、100万円はすべて失われます。
しかし、A社に30万円、B社に40万円、日本国債に30万円投資していた場合、仮にA社が投資さんしても70万円は、残ります。
また、B社の業績がよく、株価が上がれば、例えA社が倒産しても、100万円以上の資産になる場合もあるのです。
先述したように、投資信託では、資産運用のプロが、運用方針に沿った方法で、複数の投資先に資産を振り分けています。
そのため、始めからリスク分散ができている低リスクの金融商材といえます。
少額で始められる
少額で始められる点も20代の方に投資信託をおすすめする理由です。
投資と聞くと大金を預けるイメージの方もいるかと思いますが、投資信託は、一般的な証券会社であれば、数千円から、ネット証券であれば100円から投資も可能です。
実際、一般企業の株を買う株式投資の場合、株価が数千円の銘柄でも、100口以上からしか購入できないなどの縛りがあって、最低でも数十万円以上の投資資金が必要になります。
しかし、投資信託では、運用会社が、複数の投資家から資金を集めて、代わりに運用しているため、ひとりあたりの投資額は少額でも問題ないのです。
したがって、20代のお金のない内から、10万円以上の大金を身を削りながら投資する必要はなく、まずは、気軽に数百円、数千円単位で良いので、始めて見ればよいのです。
そして、慣れてきたら、徐々に投資金額を上げていけばいいでしょう。
また、全く自分の現金を使わずに投資する方法もあります。
楽天証券やSBI証券などのネット証券では、楽天ポイントやTポイントでの投資も可能で、現金を一切使わずに投資を始めることができます。
楽天証券やSBI証券は、選べる銘柄も多く、手数料も安いので、人気のネット証券です。
3. 20代におすすめの投資信託の運用方法
投資信託が低リスクで、着実に資産を増やせる金融商材と言いましたが、運用方法を間違えると損をする可能性が高くなります。
私がおすすめする投資信託の運用方法は、下記の方法です。
投資信託のおすすめの運用方法
- インデックスファンドに長期投資
- 毎月数万円ずつ積み立てる
- 分配金を再投資
- iDeCoやNISAなどの非課税口座を利用
- ネット証券で口座を開設
インデックスファンドに長期投資
インデックスファンドとは、日本であればTOPIXや日経平均株価など、米国であれば、S&P500やダウ平均株価などの株価指数の値動きに合わせて運用する投資信託のことです。
指数の値動きに合わせた運用のため、投資信託に組み込まれている銘柄も指数と同様のものが選ばれます。
そのインデックスファンド型の投資信託を選ぶ理由は、長期で見れば着実に、投資信託の基準価額が上がるからです。
指数とは、経済成長を表しています。
世界経済は、人間が、経済成長に向けて、努力を続けている以上着実に成長していきます。
人口も世界的にみれば、まだまだ増えていく以上、世界経済は、成長の一途をたどるということは自然なことでしょう。
このように考えると、不況や災害などの影響で、一時的な上がり下がりは、あれども、経済成長に投資するインデックスファンドの基準価額が中長期的に、上がるのは、決して、ギャンブルのような不確かな未来ではありません。
実際、20年前からS&P500の投資信託を持っていた人の資産は、リーマン・ショックなどで、一時的な低下はありましたが、年率7%以上で、元金の数倍の資産になっています。
また、インデックスファンド以外の投資信託をアクティブファンドと言いますが、アクティブファンドは、リスクが高い投資信託なのでおすすめしません。
アクティブファンドは、資産運用の専門家が指数(インデックスファンド)以上の成果を目指すために、独自に銘柄を組み合わせて、つくる投資信託のことを言います。
資産運用の専門家が、選んだのなら間違い無いと思うかもしれませんが、実際、20年、30年と長期で見ると、90%以上のアクティブファンドの成果がインデックスファンドの成果を下回っています。
もちろん、指数以上の成果を残すアクティブファンドを選べば高い利益を見込める可能性があります。
しかし、アクティブファンドは、インデックスファンドに比べて、銘柄数も膨大で、星の数ほどあるアクティブファンドから正しいものを選ぶのは至難の業です。
このように理論的にも、実績を見ても、インデックスファンドへの長期投資が最も効率的な運用方法と投資の世界では言われています。
また、冒頭で説明した複利効果により、長期であればあるほど、資産が膨れ上がるのも長期投資する理由のひとつです。
毎月数万円ずつ積み立てる
投資信託では、毎月、余裕資産から一定金額を投資する方法がおすすめです。
この方法を「ドル・コスト平均法」と良い、時間的リスク分散により、損をする確率を減らすことができます。
仮に一括で、100万円を特定の時期に投資した場合、投資した時期の投資信託の価値が高く、その後、価値が下がっていけば、自分が保有している100万円分の資産すべてが価値を下げて、大きく減少します。
しかし、毎月、少額ずつ、10年、20年と投資していけば、特定の時期に購入した投資信託の価値が売却時に下がっていても、別の時期に購入した投資信託の価値は値上がりしており、総体的に価値の低下リスクを抑えることができます。
また、投資でより利益を上げるためには、購入価額が安いときに買って、高いときに売ることですが、ドル・コスト平均法では、平均購入価額を抑える効果もあります。
毎月、一定金額を投資すると、投資信託の購入価額が高いときは、購入口数が少なくなり、基準価額が安いときは、購入口数が多くなります。
そうすると、合計で見たとき、基準価額が安いときに購入した投資信託の口数が多くなり、平均の購入価額が低くなります。
つまり、より利益が生み出しやすくなるのです。
ここで、20代で投資信託を始める方に心がけてほしいのは、余裕資産から投資することです。
インデックスファンドが長期で値上がりすることと複利効果を踏まえると、数年で投資をやめてしまっては意味がありません。
生活費を削って、無理をして、投資をしたり、結婚資金など数年後に発生する大きな支出のための貯蓄を用意せずに、投資に回してしまったら、必ずどこかで、投資信託を売却せざるおえないタイミングが来ます。
途中で、売却することは、かえって損をすることになるので絶対に避けたいことです。
そうならないためにも継続を第一に、毎月数千円単位でもいいので、20年〜30年手を付けずにおける余裕資産で積み立てていってください。
将来的に元金の数倍に膨れ上がり、数千万円以上の資産を残せる可能性があるので、少額でも始めることをおすすめします。
分配金を再投資
投資信託で得られる利益は、2つあります。
一つ目は、購入時と売却時の基準価額の差から生まれる運用益(キャピタルゲイン)です。
二つ目は、決算時に運用会社が運用成果の一部を投資家に還元することで生まれる分配金(インカムゲイン)です。
そして、この分配金は、受け取らずに再投資することをおすすめします。
分配金は、投資信託によって、自動的に再投資するものや、毎月など一定の頻度で受け取れるものがあります。
毎月、お金がもらえることは、お得なように思えますが、利益を再投資することで得られる複利効果を失うことになります。
また、分配金が普通分配金の場合、受け取るたびに、税金を支払わなければならないため、コスト面でもデメリットがあります。
しかも、分配金が運用益から支払われるのではなく、元金を切り崩して支払われていることもあり、その場合、投資信託の価値自体を下げることになり、損をしている可能性もあります。
このように、分配金を受け取ることは、目の前の利益を取って、将来的な総資産を減らすことになる可能性があるので、再投資することをおすすめします。
iDeCoやNISAなどの非課税口座を利用
投資信託を始める際は、証券会社で口座を開けることになりますが、確定拠出年金やNISAなどの非課税口座がおすすめです。
投資信託では、投資によって得た利益を受け取る際に、利益の20.315%の税金を支払う必要があります。
しかし、国の税制優遇制度により、非課税口座では、この税金すべてがゼロになります。
非課税口座では、投資期間や投資金額の上限などが決まられており、多少の縛りがありますが、2割以上の利益が手元に残るのは、より大きな資産を残す上で大切なので、ぜひ、利用してください。
ちなみに確定拠出年金では、非課税の他、所得税の控除などもあるので、NISAよりもメリットが大きいです。
確定拠出年金には、企業で用意している企業型と個人で始める個人型の2つがあります。
自分の勤める企業で、確定拠出年金の制度を採用している場合は、企業型、そうでない企業のサラリーマンやフリーランス・自営業の方は、個人型に加入することになります。
企業型の方は、手数料を会社が支払ってくれるなどのメリットがあるので、サラリーマンの方は、一度、自分の勤め先に確認してみてください。
NISAは、確定拠出年金で決められた金額以上を積み立てたい場合に、開設すれば良いので、まずは、確定拠出年金から始めてみると良いでしょう。
ネット証券で口座開設
投資信託を始める際の、最初のステップは証券会社で口座を開設することですが、ネット証券の利用がおすすめです。
その理由は、手数料が安いからです。
投資信託では、売買時と保有している間にそれぞれ、手数料を支払います。
その中で、売買手数料は、証券会社によって大きく異なり、注意が必要です。
銀行や大手の証券会社では、窓口があったり、担当営業がついたりと、手厚いサポートがありますが、手数料が高い傾向にあり、一回の売買で、1万円前後取られることもあります。
ネット証券であれば、購入時の手数料は、たいていが無料か、数百円単位なので、ムダなコストを支払わないようにしましょう。
もちろん、その分サポートが弱くなりますが、正直、銀行や証券会社にすすめられる投資信託は、手数料ばかり高く付いて、損をするものが多いので、かえってサポートが無いほうが良いと思っています。
個人的に、利害関係のある人のサポートは、こちらの知識がその人と同程度かそれ以上でないと危険だと思っています。
また、ネット証券でも電話で質問・相談ができたり、自社サイトで投資信託に関する豊富な情報を提供しているので、全くサポートがないというわけではありません。
4. 20代におすすめの投資信託の銘柄
個人的には下記の銘柄がおすすめです。
おすすめの投資信託銘柄
eMAXISI Slim 全世界株式(オール・カントリー)
この銘柄であれば、将来的なリターンの差はあれども、より着実に資産を増やしていけると思っています。
この銘柄は、ひとつで、世界経済全体に投資できるインデックスファンドで、保有期間中に発生する手数料(信託報酬)が最低水準の投資信託です。
しかも、投資家から集められた投資金額の合計資産が多くなればなるほど、信託報酬が下がる階段式になっており、多くの投資家の選択肢の一つに出てくるものです。
この銘柄は、新興国も含んでいたり、為替リスクもあるため、よりリスクを抑えたい方は、同じeMAXIS Slimシリーズの米国株式や先進国株式、国内TOPIXなど他の投資信託を選んだり、複数に投資する方もいるので自分にあった投資信託を選んでください。
下記記事で、投資信託の銘柄の選び方について、説明しているので、参考にしてみてください。
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投資信託の選び方を解説!見るべきポイントを紹介
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ただ、あまり考えすぎて、始める時期を後ろ倒しにするのはよくないので、少額でもいいので、まず始めることがおすすめです。
5. まとめ
今回は、20代から投資信託を始めるべき理由や投資信託のおすすめの運用方法、買うべき銘柄について説明しました。
お金の教育を受けてない日本では、投資は、難しいというイメージや騙されるイメージがあり、なかなか一般の方に浸透しません。
ただ、それらは、株式投資やFXなど投資の一部分のイメージであり、投資信託で正しい運用方法を実践すれば、短期的に爆発的に資産が増えるというようなことはありませんが、着実に自分の資産を2倍、3倍と手間なく増やしていくことが可能です。
知るものと知らざるもので、将来的に大きな差がでるので、ぜひ、20代の方たちには、早いうちにこの事実に気づいて、効率的に資産を増やしていってもらいたいと思います。