つみたてNISA

一般NISAとつみたてNISA(積立NISA)を比較!迷った人が選ぶべきものは?

悩んでいる人
NISAを始めようと思ったら、2種類あってどちらにすべきかわからない

 

こんなお悩みを解決します!

 

この記事の内容

  • 一般NISAとつみたてNISAの選び方
  • 一般NISAとつみたてNISAの違い

 

この記事の信憑性

この記事を書いてる私はつみたてNISAやiDeCoなどで資産運用をし、1年で貯金ゼロ→自己資産100万円を達成しました。

現在も、老後資金1億円に向けて、大した手間をかけずに着々と自己資産を増やしています。

 

NISAには、2014年に開始された一般NISAと2018年に開始されたつみたてNISAの2種類があります。

私も、始める前は、それぞれの特徴について理解しても、結局どっちが自分にとって良いのかよくわかりませんでした、、、

今回は、そんな方向けに一般NISAとつみたてNISAの選び方と違いについてそれぞれの特徴を比較しながら説明します。

この記事を読みすすめてもらえると、自分がどちらの方法で、資産運用を始めるべきかわかります。

 

1. 一般NISAとつみたてNISA(積立NISA)の目的とメリットは同じ

どちらが良いかを説明する前に、そもそものNISAの目的とメリットを解説します。

まず、NISAは、将来に向けた資産形成のために一般の方でも投資に参加できるようにと、設けられた制度です。

投資への参加を促すために、投資で得た利益に対する税金がゼロになるのがNISAの最大のメリットですが、この点に関しては、一般NISAもつみたてNISAも同じです。

また、20歳以上の日本国民の方であればどなたでも、一般NISAとつみたてNISAのいずれかを利用することが可能です。

 

2. 一般NISAとつみたてNISA(積立NISA)の選び方

まず、一般NISAを利用する場合とつみたてNISAを利用する場合を比較すると、資産形成の目的が下記のように異なります。

 

一般NISA:リスクを取りつつ、短期間(数ヶ月〜数年)で資産を増やしたい
つみたてNISA:低リスクに長期的(10〜20年)に資産を増やしたい

 

これを踏まえて、それぞれがどのような方に向いているかというと下記のようになります。

 

一般NISA:豊富な投資経験や知識のある方向け
つみたてNISA:投資初心者向け

 

それでは、なぜ、一般NISAが豊富な投資経験者向けで、つみたてNISAが投資初心者向けと言えるのか解説します。

 

2−1.一般NISAは、豊富な投資経験や知識のある方におすすめ

一般NISAに豊富な投資経験や知識が必要なのは、投資できる商品や投資方法の自由度が高いからです。

一般NISAは、NISAを使わない通常の投資と非課税の点以外は、ほとんど同じで、好きな銘柄に投資して、好きな時に売り買いができます。

そのため、どの銘柄が良いか、いつが買い時で、いつが売りどきなのかなど、すべてを自分で判断しなければなりません

一般NISAは自由度が高い分、自分次第で短期で大きく資産を増やせる可能性もありますが、まったく見当違いの銘柄を選んで大損するリスクもあるということです。

したがって、自由度の高い中でも、損をしない銘柄の選び方や正しい運用を自分自身で判断できるだけの投資知識や経験が必要ということです。

 

2−2.つみたてNISA(積立NISA)は、投資初心者の方におすすめ

一般NISAは、自由度が高いと言いましたが、つみたてNISAは、その逆です。

つみたてNISAでは、投資できる商品や投資方法などに、様々な縛り(条件)があります

その縛りは、金融庁が投資初心者でも、10年、20年単位で着実に資産を増やせるようにと決めた縛りなので、多少の知識は必要ですが、その縛りの中で投資をすれば、投資初心者でも損をするリスクをなるべく抑えて、着実に資産を増やしていける仕組みになっています。

したがって、手間はかけたくないけど、将来的な資産づくりのために、低リスクに貯金よりも利回りの高い投資がしたいという方は、つみたてNISAが最適な方法といえます。

 

3. 一般NISAとつみたてNISA(積立NISA)比較

一般NISAとつみたてNISAの選び方がわかったところで、具体的な条件の違いについても説明します。

 

一般NISA・つみたてNISA比較表

一般NISA つみたてNISA
対象者
日本にお住まいの満20歳以上の方
対象商品 国内株式・海外株式・投資信託
国が定めた基準を満たした投資信託
投資方法 スポット購入・積立方式 積立方式
年間投資上限額 120万円 40万円
投資可能期間 2014年〜2023年 2018年〜2037年
非課税で保有できる期間 5年 20年

 

4.一般NISAとつみたてNISA(積立NISA)の「対象商品」を比較

一般NISAが、投資信託以外にも国内・海外の企業の株式に投資できるのに対し、つみたてNISAは、投資信託に限定されています。

 

4−1.投資信託で分散投資して、リスク低減

投資信託とは、ひとつで様々な金融商品に分散投資ができる比較的低リスクな金融商品です。

例えば、日経平均株価の値動きと同じになるように構成された投資信託では、ひとつの投資信託で、東証1部の上場会社の銘柄のうち、代表的な225銘柄に、分散投資することができます。

投資の世界では、「一つのカゴに卵を盛るな」と言われているように、様々な金融商品に分散投資することで損するリスクを低くすることができます。

本来なら、投資知識を学んで、自分で様々な銘柄を選ぶ必要がありますが、投資信託では、手間をかけずに分散投資することが可能なのです。

 

4−2.国が定めた基準で、騙される心配なし

また、つみたてNISAの対象商品には、「国が定めた基準」を満たした投資信託とありますが、その基準が下記になります。

 

  • 投資信託、またはETFであること
  • 信託期間の設定がない、または信託期間が20年以上
  • 毎月分配型ではない
  • デリバティブ運用ではない
  • 手数料が低水準

 

投資信託は、銀行や証券会社などの売り手側が自由に金融商品の組み合わせを決めて販売することができます。

例えば、ITやAI系の成長産業の企業の株を集めた投資信託などもあります。

それゆえに、投資家が儲かるかどうかではなく、売り手側が売りやすいかどうかでつくられた投資信託も多くあり、こういった投資信託を言われるがままに購入し、騙されたという話はよく聞く話です。

しかし、低リスクに着実に資産が増やせる投資信託は、特定の基準のものとすでに決まっており、国が定めた基準とは、それに沿ったものになっているのです。

本来なら、上記基準を自分で理解した上で、数多ある投資信託から正しいものを選ばなければなりませんが、つみたてNISAは、その基準に照らし合わせて厳選してくれているので、その手間が不要というわけです。

 

4−3.つみたてNISAは、金銭面のハードルが低い

一般NISAで投資可能な、国内外の株式は、一度の購入で1単元(100株)以上と決められており、投資金額が1企業あたり、安くても10万円程度からになります。

ましてや、分散投資をするために複数の企業に投資をすると数十万円〜100万円と一般の方にとっては、リスクの高い金額です。

しかし、つみたてNISAが限定している投資信託では、金融機関によっては、100円から投資可能です。

投資信託は、その仕組み上、複数の投資家から資金を集めて投資するのでひとりあたりの金額が少なくても問題ないのです。

したがって、金額面でもつみたてNISAは、参加ハードルの低い商品に限定しているということです。

 

5. 一般NISAとつみたてNISAの「年間投資上限金額」を比較

1年間に投資可能な上限金額は、一般NISAで、120万円、つみたてNISAで、40万円です。

つみたてNISAは、少ないと思うかもしれませんが、むしろ、一般の方にとっては、ちょうどよい金額です。

一般NISAは、120万円ですが、仮に月々の捻出金額を考えると、月10万円給料から投資に回すお金を捻出する必要があります

10万円を毎月貯金できている人がどれほどいるでしょうか?

しかも、投資は、なるべく長期でやったほうが、資産が増えやすくなるので、1、2年で売却することになると損をする可能性があります。

そのため、結婚資金や家族の備えなど突発的に必要になりそうな準備資金はなるべく別で用意し、余裕資産内でやることがおすすめです。

このように考えると、一般NISAの月10万円は、突発的なお金を用意しながら捻出するには、少し厳しい金額で、つみたてNISAの月3万円程度がちょうどよいのです。

 

6. 一般NISAとつみたてNISAの「投資方法」を比較

投資方法は、一般NISAがスポット購入積立方式、つみたてNISAが積立方式のとなります。

スポット購入とは、年間投資上限金額内であれば、いつでも自由に金融商品を購入できることを意味します。

一方で、積立方式は、一定金額を毎月積み立てていくことを意味します。

つみたてNISAが積立方式しか選べない理由も、投資初心者のことを考えた縛りです。

 

6−1.時間的分散でリスクを低減

投資では、分散が大事と言いましたが、積立方式を実践することで、投資先の分散だけでなく、時間分散もすることができます。

例えば、一般NISAのスポット購入のように1度に上限いっぱいの120万円を投資した場合、その時期がたまたま、株価の高い時期でそれ以降、価値が低下した場合、120万円分の株すべての価値が下がり、大きな損出を出します。

しかし、つみたてNISAの積立方式で毎月積み立てた場合、仮に特定の時期の投資信託の価値が下がっても、他の時期に購入した投資信託の価値で見ると上がっているということになり、全体としてリスク低減を図ることができます

 

6−2.知らずとも実践できる効率的な投資手法

また、つみたてNISAの積立方式で、毎月一定金額を投資すると、投資信託の価値が高いときには、高い値段で少ない口数を買うことになり、逆に価値が低いときには、安い値段でたくさんの口数を買うことができます。

すると、総じて見た時に、安い時に買った投資信託の口数の方が多くなり、平均すると1口あたりの購入価額が安くなるのです。

投資は、安く買って、高く売って、その差分で利益を得るわけですから、平均の購入価額が安くなると儲けがでやすくなります

この、毎月一定金額を買うことで平均価額が安くなることを「ドルコスト平均法」と言い、効率的な投資手法のひとつです。

つみたてNISAでは、積立方式しか選べないことで自然にこの手法を投資初心者でも使えるようにしているというわけです。

 

7. 一般NISAとつみたてNISAの「非課税期間」を比較

一般NISAでは、5年間、つみたてNISAでは、20年間投資によって得た利益に対する税金がゼロになります。

例えば、一般NISAで、2020年に投資したものに関しては、2024年まで非課税対象で、2021年に投資したものは、2025年まで非課税対象ということです。

つまり、一般NISAの場合、5年の短期間で利益を出して、売却する必要があります

投資は、企業の成長に対して投資しているわけですが、企業が成長するのに5年は短い期間と言えるでしょう。

ましてや、たまたま投資した翌年から世界的な不況に陥れば、それだけで、数年は、売る期間を逃すことになります。

一方で、つみたてNISAのように20年もあれば、不況やスキャンダルなどによる一時的な浮き沈みはあれども、どこかのタイミングで大きく成長し、過去最高値を叩き出すのはそんなに難しいことではありません

ちなみに一般NISAは、ロールオーバーというものがあり、5年が経過した翌年の非課税枠に資金を移すことで、もう5年非課税期間を延長することができます。

なので、合計10年の非課税期間がありますが、それでもつみたてNISAの20年と比べると多少不安が残ります。

 

8.一般NISAとつみたてNISAの「投資可能期間」を比較

投資期間は、一般NISAで2014年から2023年の10年間、つみたてNISAで2018年〜2037年の40年間です。

2020年から始めたとすると、一般NISAはあと3年しかありません。

 

8−1.新NISAにより期間延長

しかし、ご安心ください。

2023年の一般NISAの期間が終了後、新NISAがスタートします。

新NISAでは、一般NISAとつみたてNISAの期間がそれぞれ5年間延長されて、2027年と2042年まで投資可能です。

一般NISAは、2階建てになり、1階部分で、つみたてNISAの対象商品に20万円分投資しないと、2階部分の一般NISAの対象商品102万円分の枠を利用できなくなります。

多少変更はありましたが、一般NISAでの、2023年までの投資金額を翌年にロールオーバーすることが可能になります。

 

9. NISA口座の開設は1つのみ

NISAの口座開設はひとりあたり1口座です。

そのため、すでに一般NISAを開設している方は、つみたてNISAを利用したい場合、一般NISAからつみたてNISAへ移行手続きをする必要があります

もし、投資経験や知識がないのに一般NISAを開設した方は、移行を検討しましょう。

 

10. まとめ:投資初心者には、つみたてNISAがおすすめ

今回は、一般NISAとつみたてNISAの選び方と違いについて各特徴を比較しながら、説明しました。

投資初心者の方には、つみたてNISAをおすすめしましたが、一般NISAが悪いと言っているわけではありません。

投資について、しっかり勉強して取り組む方であれば、短期的に資産を大きく増やせる可能性もあるので魅力的です。

しかし、つみたてNISAができた背景は、一般NISAでは、自由度の高さゆえに投資参加ハードルが高く、一般の方の投資促進につながらなかったためです。

こういった背景もあり、一般NISAを「より投資初心者向け」にカスタマイズしたものが、つみたてNISAです。

つみたてNISAは、専門的な知識や投資経験がなくても、低リスクに長期的に着実に資産を増やしていける方法なので、投資初心者の方は、ぜひ、検討してみてください。

 

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