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この記事の内容
- つみたてNISAは住宅資金の頭金準備に向いているか?
- つみたてNISAでどのくらいの資金が貯まるか?
この記事の信憑性
この記事を書いてるぼくは、つみたてNISAやiDeCoなどで資産運用をし、1年で貯金ゼロ→自己資産100万円を達成しました。
現在も、老後資金1億円に向けて、大した手間をかけずに着々と自己資産を増やしています。
つみたてNISAはiDeCoとは異なり投資期間に上限がなくいつでも引き出し可能です。
そのため、下記のように老後資金の他、数年後に必要になる資金のために始める方も多いと思います。
- 住宅資金の頭金
- 子どもの教育資金
- 老後資金
今回は、その中でも住宅資金の頭金準備につみたてNISAが向いているのかについて解説していきます。
この記事を読み進めてもらえると、つみたてNISAで住宅資金の頭金を準備すべきかがわかり、つみたてNISAでどのくらいの資金がつくれるのかがわかります。
もくじ
1. 住宅資金の頭金の平均は?
まず、つみたてNISAが向いているかを説明する前に住宅資金の頭金がどのくらい必要かについて説明明します。
一般的に住宅資金の頭金は購入価格の1割〜2割程度と言われています。
仮に購入価格が3,000万円であれば300万円〜600万円程度、5,000万円であれば500万円〜1,000万円程度の頭金が必要になります。
2. つみたてNISAは住宅資金の頭金準備に向いているのか?
では、つみたてNISAが住宅資金の頭金を貯めるのに向いているのか?
結論は、購入するまでに10年の期間があれば向いている、10年未満あれば向いていないです。
2−1. そもそも数年単位では十分な頭金が貯まらない
先程、平均の住宅資金の頭金を紹介しましたが、最低でも300万円以上は必要になります。
つみたてNISAでは年間積立金額が40万円と決まっています。
仮に、投資期間が5年であれば合計の積立金額は200万円で足りません。
投資なので元金を上回った成果を出す可能性もありますが、つみたてNISAは長期で徐々に資産を増やすのに適した銘柄が多く5年程度で1.5倍を狙うのはなかなか難しそうです。
一方で、投資期間が10年以上であれば合計積立金額は400万円以上となり住宅の購入価格によっては十分な資金となるはずです。
また、10年以上の投資期間がであれば利益もでやすいのでより多くの資金を用意できる可能性もあります。
2−2. 10年未満だと損をする確率がある
10年未満だとおすすめできないもう一つの理由は、投資期間が短いと元本割れのリスクが高くなるからです。
つみたてNISAで投資可能な銘柄は長期運用に適していると言いましたが、長期であればあるほど利益がでやすくなります。
逆に言えば長期であればあるほど損をする確率も低いということです。
つみたてNISAも投資ですから、資産が積み立てた資金以下になる可能性があり、そうなってしまっては銀行預金ではなくつみたてNISAを選んだ意味がありません。
ぼくのおすすめの世界株式に投資できるインデックスファンドの過去実績では、投資期間1年で元本割れの確率は24.3%、5年で14.5%です。
参考:つみたてNISA(積立NISA)銘柄の選び方とおすすめ銘柄を解説!
しかし、投資期間10年では1.5%と確率が大きく下がり、15年、20年と継続した場合では0%です。
これは15年、20年投資を継続できた方の内、過去30年のどのタイミングで投資を始めても元本割れしたことがいないということを意味します。
投資に絶対はないですが、10年以上の投資期間であればかなりの確率で損をしないと言えます。
3. つみたてNISAは10年でどのくらい貯まる?
つみたてNISAで10年投資を継続できれば年間の平均利回りは3%〜5%程度です。
例えば、年間上限金額の40万円を10年間投資をした場合、合計積立金額は400万円ですが平均利回り3%で466万円以上にまで資産が増えます。
また、平均利回り5%だった場合は、516万円以上にまで資産が増える計算です。
利回りがたったの数パーセントでこんなに増えるのかと思った方もいるかもしれませんが、これは複利効果による影響です。
複利効果とは、投資で得た利益を再投資することで利益が利益を生み、雪だるま式に資産が増えることを言います。
そして、この複利効果は投資期間が長期であればあるほど効果を発揮するので、10年と言わず非課税期間いっぱいの20年投資することをおすすめします。
先程の例でいうと投資期間を20年に延長すると合計積立金額は800万円ですが平均利回り3%で1,090万円以上と元金の1.3倍以上に資産が膨れ上がります。
また、平均利回り5%では、1,350万円以上と元金の約1.7倍となり、10年の投資期間のときよりも利益が膨れ上がっているのがわかるかと思います。
利益が多いほうが、つみたてNISAの非課税メリットがいきてくるので、より長期間の運用でよりい大きな利益を狙うのがおすすめと言えます。
4. つみたてNISAとその他の資金準備の相性は?
つみたてNISAが住宅資金の頭金準備に向いているか説明しましたが、教育資金と老後資金としてはどうか解説します。
4−1. 教育資金
教育資金は、国公立か私立かで異なりますが子ども一人あたりの金額はそれぞれ下記のようになります。
教育資金
- 幼稚園〜大学まで国公立:約800万円
- 幼稚園~中学校まで国公立、高校~大学まで私立:約1,100万円
- 幼稚園〜大学まで私立:約2,200万円
高校から私立に行く家庭が多いかと思いますので子ども1人の場合は、約1,100万円程度の資金があれば安心と言えるでしょう。
しかも、この場合本格的にお金がかかるのは高校からなので、最近子どもができた方であれば15年後にその資金があれば良い計算になります。
それを踏まえると、今からつみたてNISAで教育資金を準備するのは十分な投資期間が確保できるので適していると言えるでしょう。
ひとつ注意点は、15年後がたまたま暴落の期間であった場合です。
この場合、損をしてしまったり、損をしなくても利益が少なくなる可能性があります。
そうならないように、その資金が必要になる数年前から利益が出てる内に引き落としを検討するようにしましょう。
4−2. 老後資金
老後資金のために利用する場合は、例え40代から始めても20年の非課税期間いっぱい投資できるので最もおすすめと言えます。
また、20代、30代から始めた方であれば老後の前に投資期間が終了してしまいますが、投資を継続して更に資産を増やす方法もあります。
つみたてNISAでは、20年の投資期間を終えた後も課税口座に資産を移して投資を継続することができます。
この場合、20年の間に得た利益に関しては引き続き非課税で、20年以降に得た利益のみ課税対象となります。
投資期間20年であれば、元金の1.3倍〜2倍に資産が増える可能性がありますが、30年、40年と続けると3倍、4倍と増える可能性があるので支払う税金を加味してもより多くの資産を手元に残すことができます。
もし、20年たっても特にお金を引き出す必要がなければこの方法を検討してみると良いかと思います。
5. まとめ:10年以上の運用期間を確保できればOK
今回は、つみたてNISAが住宅資金の頭金の準備に向いているのかについて解説しました。
つみたてNISAは、10年、20年と長期間かけて資産を低リスクに着実に増やしていく方法です。
そのため、短期間で必要な資金の準備には向いていませんが、10年以上先の資金準備のためには銀行預金よりも多くの資産を準備できる可能性があります。
また、つみたてNISAの利益が非課税になるのはかなりのメリットなので、必要な資金の金額と期間を踏まえてぜひ検討してみてください。
早速、つみたてNISAを始めたいという方は下記の記事でおすすめの金融機関と銘柄について紹介しているので参考にしてみてください。
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